今回は羽毛布団の選び方で、パワーアップ加工とは何なのか?また、国内洗浄のとの違いについてお話させていただきます。
では早速いってみましょう!
まずはパワーアップ加工についてです。
パワーアップ加工という名前ですが、別段羽毛をパワーアップさせるものではありません。笑
ではどういった加工なのかと言いますと、羽毛を元のフワフワの状態に戻すための加工なのです。
なぜパワーアップ加工が必要なのかと言いますと、羽毛原料はそのほぼ100%を輸入に頼っています。
羽毛原料を輸入する際には、積載効率を上げるために可能な限り圧縮されて日本に運ばれてきます。
※↑こちらのイメージ画像は河田フェザーさんの画像を拝借しました。
この状態の羽毛はペッタンコに潰されています。これをものとフワフワに空気を含む状態に戻してあげる加工のことを一般的に「パワーアップ加工」と呼びます。
※西川さんではランクによって「フレッシュアップ加工」「バイオアップ加工」と呼ばれます。後述。
パワーアップ加工自体は羽毛に高温のスチームを当ててからしっかりと乾燥させ、その後冷やしてゴミを落とすことで羽毛本来のフワフワ感を取り戻します。
ちなみに、「バイオアップ加工」「フレッシュアップ加工」は西川さんのパワーアップ加工で、ランクによって分けられています。
【バイオアップ加工】
加湿乾燥、冷却除塵を行い、チリやホコリを26%低減することができます。
【フレッシュアップ加工】
バイオアップ加工に加え、通し選別(良い羽毛だけを選別する工程)を行うことで保温性の高い羽毛だけが残り、さらに保温性がアップします。その性能上昇は「+2℃」相当とされ、西川のハイクラスな羽毛に施される加工です。
さて、ここからは少しマニアックな話ですが、「国内洗浄とパワーアップ加工とどちらが良いの?」という話をしておきたいと思います。
パワーアップ加工では、海外で洗浄した羽毛を輸入したものを「元に戻す」加工です。
それに対し、国内洗浄は海外で洗浄してある羽毛をさらにもう一度洗い、圧縮輸送で傷んでしまった羽毛や海外洗浄で落としきれなかった汚れを落とし、「羽毛のクオリティを飛躍的に上昇させる加工」と言えます。
上昇するクオリティは洗浄するメーカーにもよりますが、先ほど画像をお借りした「河田フェザー」さんは業界トップクラスの品質を誇る羽毛業者だと言われています。
そこで国内洗浄に使われる水は「三重の大地が磨いた“超軟水”」と呼ばれ、非常に浸透力が高く、海外に多い硬水では落ちきらない細かい汚れを、最小限の洗剤でしっかり落としてくれます。
なので「河田フェザーで洗浄された羽毛は臭わない」と言われ、業界内では自信をもって勧められる良質な羽毛として広く認知されています。
しなしながら、羽毛は洗浄するたびに量が減ってしまいます。
羽毛は重量単位で取引されるため、当然量が減ると重量あたりの価格が高くなってしまいます。
洗浄によって「羽毛を磨く」宝石の研磨作業のようなイメージで研磨されたものは価値があがる、ということを知っておいていただければと思います。
河田フェザー様以外でも国内洗浄を行うことで、ただパワーアップ加工をしたものよりもハイクオリティな羽毛布団を作ることができるので、臭いが気になって敬遠されている方や、羽毛にこだわりがある場合は国内洗浄のものを選ぶのがおすすめです。
さて、いかがだったでしょうか。
今回は羽毛のパワーアップ加工と国内洗浄についてお話させていただきました。
羽毛原料は生地に包まれていて私たちは直接見ることができません。
なので、確かな原料を見極めるためには確かな信頼できるルートとメーカーの協力があって成り立っています。
羽毛布団を購入される際は信頼できるプロがいるショップでの購入をおすすめします^^
それではまた!
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