7月に入り、夏が迫ってきていますね。
この時期にわかに盛り上がるのがひんやり寝具ですね。
テレビCMも連日流れ、ついついひんやり感を体験したくなりますよね。
しかし人気のひんやり寝具ですが、選ぶ際に覚えておいてほしい点がありますのでご紹介させていただきます。
そもそもなぜひんやりと冷たく感じられるのかというと、「熱伝導性」が高い生地(糸)が使われているためです。熱伝導性が高いと、触った瞬間に手の熱が分散され、冷たく感じるという仕掛けです。
もちろん寝具自体が冷たいわけではないのでずっと触れていると温かくなってしまいます。
この特性を踏まえた上で、注意点をご説明します。
ひんやり寝具を選ぶ際の注意点4選
①お店での冷たさはまやかし
②ちゃんと汗を吸うかどうかは素材に着目
③適切に冷房と併用しよう
④QMAX値の罠
まず1つめの注意点、「お店での冷たさはまやかし」です。
これについてはお店にもよりますが、冷感寝具を展示しているコーナーは意図的に冷房の風が直接当たるように調整されていたり、設定温度が下げられていたりする場合があります。
生地自体を冷やすことでよりひんやりと感じられるように工夫されているわけです。
2つめは「ちゃんと汗を吸うかどうか」についてです。
接触冷感と呼ばれる素材のほとんどは化学繊維で汗を吸収しにくく、触った瞬間はひんやり気持ちがいいものの、実際長時間寝てみると汗が処理できずにベタベタと寝苦しいものがたくさんあります。
これについては生地の素材や中綿の素材に着目してみてください。
べたつかないものを選びたい場合は生地や中綿に、綿素材やレーヨンなど、吸湿性に優れた素材が使われているものを選ぶのがおすすめです。
3つめは「適切に冷房と併用しよう」です。
「ひんやり寝具を使っているから扇風機だけで平気!」と言いたくなる気持ちはわかるのですが、1つ目に紹介したように、ひんやり寝具の冷たさは実際に温度が下がるわけではありません。
なので本当に暑い日には冷房と併用しなければ熱中症の危険があるので注意が必要です。
4つめは「QMAX値の罠」についてです。
QMAX値とは、その物体の熱伝導性を図る指標の一つで、ネットなどでも大々的に宣伝文句として使われております。
しかし、QMAX値はあくまで目安程度に考えておいた方が無難です。今は基準が定められましたが、少し前までは検査時の基準が曖昧で、検査時の温度を低く設定することで値を意図的に高く出すことが可能でした。
また、生地の種類によっても数値が変化する(出来るだけ凹凸が少ない方が高く数値が出る)ので、商品が届くまで確認できないネット通販などでは特に注意が必要です。
いかがだったでしょうか。
人気のひんやり寝具ですが、広告の宣伝文句に騙されていませんか?
寝具は実際に使ってみなければわからないことがたくさんあります。
可能であれば上記の注意点を踏まえてお店で現物を確認してから買うことをお勧めします。
それでは今回はこの辺で。
少しでもあなたの寝具選びの参考になれば幸いです。
それではまた。
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