気になる羽毛布団の臭い 3つの原因と取り扱いの注意点!

掛布団の選び方

羽毛布団を購入する際に気になる方が多いのが羽毛布団の「臭い」ですね。
せっかく羽毛布団を選んで、開封してみたら臭いがキツくて初日は使えなかった!という経験がある方も多いかもしれません…。

羽毛布団の原料となるのはダック(アヒル)やグース(ガチョウ)など、水鳥の羽毛です。
素材が天然由来であるため、多少なりとも独特の臭いがあります。
程度の差はありますが臭いの強いものだと「動物園のような」とか「鳥小屋の臭い」などと形容されることもあるほどです^^;

 



一般的にダックよりもグースの方が臭いが少ないと言われています。
これは、食性の違いでダックは雑食、グースは草食性が強いことに起因するそうです。
なので臭いが気になるという方にはグースの羽毛をお勧めしておりますが、羽毛という天然素材の特性上、臭いをゼロにすることは難しいのが現実です。
どうしても臭いがNGという方には軽くて暖かい化学繊維の掛布団をお勧めしています。

さて、改めて羽毛の臭いにはどのような原因があるのか、3つご紹介させていただきます。

〇羽毛が臭ってしまう原因 3選

①原料の洗浄が不足している
②原料の品質が悪い
③製造時や保管時の環境が悪い

 



①上述のように羽毛布団の原料である羽毛はダックやグースなどの水鳥の羽(ダウン)が原料となっています。
羽毛は天然の素材なので、ゴミを取り除いたり、洗浄しなければそのままでは不衛生で使うことができません。
この洗浄の工程が悪いと、羽毛に過度な油脂分が残ってしまう場合があり、それが臭いの原因となってしまいます
羽毛がしっかりと洗浄されているかどうかを確認する場合は羽毛の「清浄度(洗浄度と呼ばれることも)」という項目が記載されているかどうかをご確認ください。
臭いに敏感な方はこの数値が最低でも1,000mm以上のものを選ぶと安心です。
ちなみに西川の羽毛布団(日本製)を選べば、臭いの心配はほぼ無いと言っても過言ではないレベルになります。
西川の製品が選ばれる理由はこちらから → https://cele-ske.com/nishikawa/154/

②2つ目は羽毛の品質です。
羽毛原料の多くは食肉用に加工した際の副産物として採取されます。
食肉用に飼育される鳥は若鳥の状態で加工されることが多く、羽毛が十分に生育していない「未熟ダウン」を含むものが多くあります。
この「未熟ダウン」を多く含む品質の悪い羽毛は臭いがキツくなったり、保温性が低かったり、耐久性が低かったりと、多くのデメリットがあります
羽毛布団を選ぶ際は作り手の目利きがしっかりとしたところから購入することが重要となります。

③3つ目は環境です。
羽毛は高温多湿な状態が続くと臭いがキツくなる場合があります
これは、羽毛に残った油脂分が酸化することで臭いが出るそうなのですが、この場合はしっかりと干して乾燥させてあげると改善することが多いのでそこまで神経質になる必要はないかもしれません。
ご家庭で保管される際も、通気性の良いケースに入れて、高温多湿を避けて保管してあげてくださいね。
羽毛布団の正しい収納方法はこちらから → https://cele-ske.com/umou-syuunou/203/

 



いかがだったでしょうか。
羽毛布団の購入で一番多いトラブルが「臭い」です。
羽毛の品質は側生地に隠れてしまうと目に見えないもので、ページではさも良い商品のように紹介されていても、品質の悪い羽毛原料が使われているものが実際に販売されています。
また、インターネット通販で誰でも販売者になれる今の時代では本当に良いものをどこで選ぶべきなのかがわかりにくくなっています。
また、私の経験上ではありますが安いものには安いなりの理由があるものです。
購入するときは安いに越したことはないのですが、高くても良い商品の方が買った後の満足感は高くなることが多いので、思い切って良いものを買う決断も大切かなと思います。

羽毛布団は良いものを買うと長く使える半耐久消費財です。
羽毛布団を選ぶ際は「安物買いの銭失い」にならないように、しっかりと良いものを判断してお買い上げいただければと思います。

それではまた!

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