さて、これまで本当は難しくない枕選びで、枕の選び方の基本と素材ごとの違いを説明させていただきました。
今回は、枕を選ぶ基準として、生地に焦点を当ててお話したいと思います。
まず、枕に使われる生地についてです。こちらも中材と同じようにいろいろな種類があります。
素材ごとに分けるとポリエステル、綿、レーヨン(モダール)などが多い印象です。
※生地の素材ごとの特性についても後日別記事で紹介させていただきます。←またか!
実は枕にとって重要なのは生地そのものではなく、中材との組み合わせです。
なぜかというと、例えば「きれい好きで洗える枕が好きだからパイプの枕を買ったのに、使われている生地が綿素材のニットでなかなか乾かずに夜眠るまでに乾ききらなかった!」といったことが起こるかもしれません。
ほとんどの枕は「洗える!」と書かれていると、だいたいが8~10時間で乾くことを目安に作られる場合が多いですが、不親切なメーカーであれば、12時間干しても乾かないような枕を「洗える枕」として販売されている場合があります。
そりゃ洗えなくはないけど、実用的にそれってどうなの?ってなりますよね^^;
上記の例は一例ですが、せっかく好みの中材を選んでも生地との組み合わせが悪ければ台無しになってしまう場合があります。
そうならないためにもいくつか組み合わせの例として、枕の中材とのおすすめの組み合わせをご紹介させていただきます!
枕の素材についてこちらの記事をご覧ください! → https://cele-ske.com/makura-sozai/19/
組合せ1、素材:ポリエステル綿 × 生地:ポリエステル布帛(シーツみたいな生地)
すごくベーシックな枕になります。洗っても乾きが早く、軽くて扱いやすい。さらに生地が軽いので中綿の柔らかさも際立ちます。
組合せ2、素材:ウレタンフォーム × 生地:ポリエステル+ポリウレタンニット(ちょっと伸びるTシャツみたい生地)
ウレタンフォームは基本的に洗えません。なので生地だけ外して洗えるタイプが主流です。このタイプになるとそこまで乾きやすさを重視しなくても大丈夫ですが、純粋に肌触りが良いことと、ウレタンフォームの特性を生かすだけの柔軟性があるのでポリウレタンを配合したものがおすすめです。テンピュールなどの高級枕もこの組み合わせを採用していることが多いですね。
組合せ3、素材:パイプ × 生地:ポリエステルメッシュ
パイプは通気性も高く、洗えて清潔な素材ですが、洗った場合に輪っかの中に水が残って乾きにくいというデメリットがあります。そのため生地は可能な限り水分を残さないメッシュ素材がおすすめです。ポリエステルメッシュは強度が高く、耐久性も高いものが多いので洗って使うにはベストな組み合わせと言えるでしょう。
組合せ4、素材:マイクロビーズ × 生地:化学繊維(ポリエステルやナイロン)+ポリウレタン(多め)
マイクロビーズのもにゅもにゅとした独自の触感を生かすにはポリウレタンを(10%以上)多く配合した化学繊維の組み合わせがベストです。ポリウレタンは伸縮性に優れた素材で伸びた部分に極小のビーズが移動し、変幻自在に形状を変化させます。組み合わせるのは強度を考えると化学繊維が妥当かなと思います。やはり「王様の夢枕」や「YOGIBO」などの有名商品もこの組み合わせを採用しています。
いかがでしたか?次に枕を選ぶ際は中材と生地の組み合わせも考えて選んでみてはいかがでしょうか。
今回の記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです^^
それではまた!
コメント