「日本製」にこだわる人は要注意! 羽毛布団の選び方

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皆さんは布団や枕などの寝具を選ぶ際に、「生産地」を気にしたことはありますか?
「日本製」というものには謎の信頼感があって、一定の「選ぶ基準」となることなりますよね。

今回はこの「日本製」を選ぶ際の注意点をいくつかあげさせていただこうと思います。



「生産地」の表記について
商品には「原産国」または「生産地」というようなものが記載されていますよね。いわゆる「Made In ~」ってやつです。
実はこれ、その商品にもよるのですが、「最終的な加工を行った場所」がこの項目に当てはまります。

寝具ブログなので羽毛布団の場合で例えますが、羽毛原料はほぼ100%が輸入品なので、海外から輸入します。
また、生地の生産もほとんどは海外からの輸入に頼っています。縫製は国内で行われることもありますが、一般的に低価格なものほど海外で縫製された状態で輸入されています

さてここで問題です!
羽毛原料と側生地を日本に輸入し、中身を詰めて吹き込み口を縫ったとします。
この羽毛布団は海外製でしょうか?日本製でしょうか?






答えは 「日本製」 です!
この場合、最終2工程を経るとその国で生産されたことになり「日本製」として表示することができます。

・羽毛原料 → 海外
・生地を織る →  海外
・生地を側生地に縫製する →  海外
・羽毛原料を側生地に詰める → 日本
・吹き込み口を縫う → 日本

上記のように工程の半分以上を海外で行っているにもかかわらず、日本製として表記されてしまいます。
これ、みなさんは納得できますか?^^;

正直私ははじめて知った時「えっ!ほとんど海外製じゃん!」って思いました><
だって羽毛詰めて穴を縫うだけで日本製ですよ?笑

こうなってくると正直この「日本製」という表示にそれほど価値があるのかどうか疑問ですらありますよね。

そういった部分があることを少なからず我々業界の人間も感じているので、商品を販売する際に「この工程は中国で加工」「この工程は日本で加工」のように分けて表示している企業も出てきていますが、まだまだ少ないのが現状です。



また、布団のように嵩(かさ)の大きな製品は海外で作って日本に持ってくると輸送コストが製品コストに大きく影響し、せっかくの価格的メリットが無くなってしまうことが多いのも寝具に「日本製」が強い理由でもあります。

圧縮して輸送する技術も進んできてはいますが、圧縮した時の商品の復元率が悪かったり、長期保管によってヘタって使えなくなったりと、まだまだ問題が多い輸送方法なのです。

「日本製」という表記に惑わされず、本当に自分の求めている品質があるのかどうかは、結局お店の信頼度が大切になってくるように思います。
可能であればお近くの専門店にご相談するのが一番ですが、なかなか近くにそう言ったお店が無い場合はインターネット通販でも、信頼のおけるショップから購入されることをお勧めします。

今は西川さんなど、有名メーカーの直営店も増えています。(値段はそれなりに高価ですが^^;)

あなたの睡眠を変える一枚がここに!昭和西川の「ムアツ Sleep Spa」!
↑こっちは昭和西川さんの公式ページに飛びます。



あとはひとつ(ほぼ)純国産で構成された良さそうな羽毛布団を見つけたのリンクを貼っておきます。

羽毛原料の特性上羽毛布団の「純国産」品はほぼ不可能ですが、原料以外の部分をすべて日本製で作ってあるこだわりの羽毛布団を見つけました^^
高級品は探せばすぐみつかるのですが、お買い求めしやすい価格でこれを実現しているのは地味にすごいです。さすが老舗寝具専門店のこだわり安眠館さんと言ったところでしょうか。

いかがだったでしょうか。
寝具選びで割と重要視されている項目でもある「生産国」の表示が実はあまりあてにならないものだとお分かりいただけたのではないでしょうか^^;笑

しかしながら、実際に日本に持ってきて最終工程→検品をするだけでも海外からそのまま持ってきた商品とは品質に差が出ることも確かです。
果たして「日本製」がこれからもブランドであり続けられるかどうかは生産者側のモラルにかかっていると言っても過言ではないような気がします。



私もモノづくりに関わる人間として日本製ブランドが傷つかない為にもちゃんとした製品づくりを心がけていきたいものです。

それではまた!

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